ギソクの図書館

 

ギソクの図書館は、東京都の豊洲にあるBrilliaランニングスタジアム内にオープンした、「図書館のように誰でも板バネ(競技用義足)を試着して走ることのできる場所」である。このプロジェクトは、クラウドファンディングを通して多くの賛同者を得、1700万円以上の資金を集めて実現に至った。板バネを各種24本、膝継手を6つ、そしてその接合に必要な部材が揃っている。板バネは保険適応外である為、実費で購入すると100万円前後の資金を必要とする。特に子供にとっては、すぐに成長してしまい使えなくなってしまうものにそれだけの資金をなかなかかけることができず、結局走ることを諦めてしまうケースも多い、そんな中で、この施設は一回500円の利用料と施設利用料で走り放題なので、板バネの購入する前に色々なメーカーの製品を試してみたいという方や、義足の子供にスポーツをさせてあげたいと願う親御さんにとっては、まさにずっと欲しかった場ではないだろうか。

●▲■では板バネを収めるボックス型のスツール(ブレックスツール)と、板バネをディスプレイする為の壁掛けのシステム(ダボードウォール)を設計・施工した。ブレックスツールに関しては、色ぬりのワークショップを開催して多くの方に手伝っていただくことで、みんなで作ったギソクの図書館とすることができた。

ギソクの図書館ホームページ → Run for all
日テレNEWS24の動画→走る楽しさ 新たな施設「ギソクの図書館」

 

■旅するギソクの図書館

ブレックスツールは、板バネをディスプレイする為の棚でもあり、板バネを装着する時に座るスツールとしても利用できる。設計を進めている時に、「将来、移動型ギソクの図書館もやりたいんだ」というクライアントの構想を聞いていたので、固定式ではなく一つ一つ持ち運びができ、場所に応じて使い方も変化させられるようなフレキシブルな仕組みが必要なのではないかと考え考案した。コの字型の板と、ポール、リブで構成されている。ポールは持ち運びする時に掴めるようになっている他、リブと合わせて板バネをディスプレイする時に板バネが滑らないようストッパーの役割も果たしている。スツールの高さは350mmと、ちょっと低めに設計することで子供も使いやすいように配慮した。

横3段と縦2段が同じ寸法になるよう設計し、場合に応じて横に積んだり縦に積んだりすることで色々なディスプレイをつくることができる。積み木を重ねて並べるように楽しみながらギソクの図書館を作れるようにデザインした。

ギソクの図書館が豊洲を飛び出して色々な場所び出現するのがとても楽しみだ♩より多くのギソクユーザーに、スポーツのあるライフスタイルが手にはいることを心から願っている。